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子ども最優先! ユニセフ(国際連合児童基金)   

今回(11月16日)は懐かしいユニセフについての講義。
ユニセフのことは色々な角度から話せるわけだけど、今回は一応、人権という視点から話を進めてみる予定。

【国際人権の歩み】
1941年 フランクリン・ルーズベルト米国大統領
  Freedom of speech and expression
  Freedom of worship
  Freedom from want
  Freedom from fear
1948年  世界人権宣言
1965年 あらゆる形態の人種差別の撤廃に関する国際条約
  (日本は1995年に締結)
1966年  経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約
  (日本は1979年に締結)
1966年 市民的及び政治的権利に関する国際規約
  (日本は1979年に締結)
  (但し、選択議定書及び第二選択議定書は未締結)
1979年  女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約
  (日本は1985年に締結)
1989年  子どもの権利に関する条約
  (日本は1994年に締結)
1990年  全ての移住労働者及びその権利保護に関する条約
  (日本は未締結)

【子どものための世界サミット(1990年9月)より国連子ども特別総会(2002年5月)へ】
子どものための世界サミット(1990年9月30日)
「子どもの生存、保護および発達に関する世界宣言」&「1990年代における子どもの生存、保護および発達に関する世界宣言を実施するための行動計画」
  (1)1990年から2000年までの間に、乳児死亡率と五歳未満児死亡率を現在の三分の二か、出生1000名当たりそれぞれ50と70の、どちらか低い方まで下げる
  (2)1990年から2000年まで間に、妊産婦の死亡率を半分にする
  (3)1990年から2000年までの間に、五歳未満児の重・中度の栄養不良を半減する。
  (4)すべての人が安全な飲料水や、衛生的な糞尿処理施設のある生活ができるようにする
  (5)2000年までに基礎教育の完全普及を実現し、就学年齢児の少なくとも80%が初等教育を終了できるようにする
  (6)とくに女性の識字率に重点を置いて、成人(年齢については国が決める)の非識字率を少なくとも1990年レベルの半分にする
  (7)特に困難な状況にある子どもに対する保護をいっそう強化する
             ↓
国連子ども特別総会(2002年5月8日~10日)
「子どもに相応しい世界(World Fit for Children)」
  (1) 健康な生活の促進
  (2) 良質な教育の提供
  (3) 虐待、搾取および暴力からの保護
  (4) HIV/AIDSとの闘い
     ☞ 子ども参加
404名の子ども(8歳~18歳)が参加した「子どもフォーラム」の開催(5月5日~7日)
「わたしたちに相応しい世界」(日本語訳:安部芳絵・平野裕二)
「私たちは子どもにふさわしい世界を求めます。私たちにふさわしい世界はすべての人にふさわしい世界だからです。」
「みなさんは私たちを未来と呼びます。けれども私たちは現在でもあるのです。」

「子どもの生存と発達革命」(1980年代)より「子どもの権利革命」(1990年代~)へ
1980年1月、ジェームズ・P・グラントがユニセフ(国際連合児童基金)第3代事務局長に就任
「子どもの生存と発達革命(Child Survival and Development Revolution)」が始まる
発育観察(Growth Monitoring)
経口補水療法(Oral Rehydration Therapy)
母乳育児(Breastfeeding)
予防接種(Immunization)
       ↓
1989年11月20日、「国連子どもの権利に関する条約(子どもの権利条約)」が国連総会で採択される
生存(Survival)
発達(Development)
保護(Protection)
参加(Participation)

by fwge1820 | 2005-11-14 14:31

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