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国際福祉社会問題論―世界の子ども達が直面する問題と対策   

担当:森田明彦(長崎ウエスレヤン大学現代社会学部教授)
連絡先:fwge1820@jcom.home.ne.jp 携帯電話090-9856-5782
講義関連のURL:http://fwge1820.exblog.jp/i11

講義の目的・内容:国際的な社会福祉問題として、世界の子ども達が直面する様々な問題を具体例に基づいて取り上げ、その原因と対策を考える。90年代以降、世界の子ども達が直面する問題は保健、衛生、教育などの社会サーヴィスに関連したもののみならず、搾取・虐待・暴力などのより複雑な要因に基づく深刻な課題へとシフトしています。これと並行して、子どもを対象とした国際的支援活動も従来のニーズに基づくアプローチから、権利に基づくアプローチへと転換しました。本講義では、子どもを対象とした国際的な社会福祉の課題に取り組むための理論と実践の双方について理解と深めていきたいと思います。

講義スケジュール:以下の3本立てで進めます。
(1)1997年度世界子供白書「児童労働」に基づき、強制労働、債務労働、家内労働、子どもの商業的性的搾取、子どもの人身売買など、世界の子どもが直面する問題とその原因と背景、対策/具体的取り組みについてビジュアル素材等を活用して学びます。
(2)上記の対策/具体的取組の根底にある考え方、理論的枠組について学びます。
(3)参加型ワークショップ、NGOスタッフの講話等を通じて、上記(1)(2)で得た知識を実践的な知恵に転換していきます。

指導方法:ワークショップ形式による参加型学習を通じ自発的な学習意欲と習慣の醸成および表現能力の向上を図り、単なる知識の習得ではなく、子どもを巡る社会福祉問題を子どもの立場に立って理解できる考え方、姿勢の習得を目指します。

成績評価の方法:授業への出席と報告レポートの作成/報告等を含む授業への積極的な参加の度合い

テキスト:
森田明彦『人権をひらく―チャールズ・テイラーとの対話』(藤原書店、2005年4月)
ユニセフ(国際連合児童基金)発行『世界子供白書』

参考書:
大久保真紀『子どもの権利を買わないで プンとミーチャのものがたり』自由国民社(2000年)
森田ゆり『エンパワメントと人権』解放出版社(2001年)
イェーリング、村上淳一訳『権利のための闘争』岩波文庫、岩波書店(1998年)
J.ロック,鵜飼信成『市民政府論』岩波文庫、岩波書店(2001年)
塩野谷祐一/鈴村興太郎『福祉の公共哲学』東京大学出版会(2004年)
チャールズ・テイラー、田中智彦訳『〈ほんもの〉という倫理』産業図書(2004年)

by fwge1820 | 2005-04-16 09:28 | 東洋大学

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